辨 |
ミチシバ(道芝)と呼ばれるものは、ほかにチカラシバ・ハナビガヤがある。芝については、シバを見よ。 |
カゼクサ属 Eragrostis(畫眉草 huàméicăo 屬)には、世界の熱帯乃至温帯に約300種がある。
ヌカカゼクサ E. amabilis(鯽魚草)
ヌマカゼクサ E. aquatica
クロカゼクサ E. atrovirens(鼠婦草)
E. autumnalis(秋畫眉草)
イトスズメガヤ E. brownii(E.bulbillifera;長畫眉草・珠芽畫眉草)
E. chariis(魚串草・鼠婦草)
スズメガヤ E. cilianensis(E.megastachya;大畫眉草)『中国雑草原色図鑑』302
アメリカカゼクサ E. ciliaris(毛畫眉草) 世界の熱帯・亜熱帯産
クミンスズメガヤ E. cumingii(珠芽畫眉草)
シナダレスズメガヤ E. curvula(彎葉畫眉草)南アフリカ原産
ヒザオリヌメリ E. cylindrica(短穗畫眉草)
E. elongata(雙葯畫眉草・長畫眉草)
ヒロハカゼクサ E. fauriei(佛歐里畫眉草)
カゼクサ E. ferruginea(知風草)『中国雑草原色図鑑』303
アオカゼクサ f. viridis
ノハラカゼクサ E. intermedia 北アメリカ原産
コゴメカゼクサ E. japonica(亂草)
コスズメガヤ E. minor(E.poaeoides;小畫眉草)『中国雑草原色図鑑』303
ニワホコリ E. multicaulis(E.pilosa subsp.multicaulis, E.pilosa var.nana,
E.niwahokori;多稈畫眉草)
ホスズメガヤ E. nevinii(華南畫眉草・廣東畫眉草)
E. nigra(黑穗畫眉草・露水草・萬人羞)
ミチカゼクサ E. pectinacea(E.diffusa)
E. perennans(宿根畫眉草)
E. perlaxa(疎穗畫眉草)
オオニワホコリ E. pilosa(E.multispicula;畫眉草)
var. imberbis(無毛畫眉草)
var. nana → E. multicaulis
ヒメスズメガヤ E. pilosissima(E.makinoi;多毛知風草)
ナガスズメガヤ E. pilosiuscula(有毛畫眉草)
シロカゼクサ E. silveana 北アメリカ原産
コバンソウモドキ E. superba
テフ E. tef (E.abyssinica, Poa tef;E.Tef;臺麩 táifū)
雑穀の一、E.pilosa から改良された栽培植物、多くの品種がある
今日ではエチオピアの主作物
ヌカカゼクサ E. tenella(E.amabilis;鯽魚草・亂草・碎米知風草)
『中国雑草原色図鑑』302
アキコスズメガヤ E. tenuifolia
ナガハナカゼクサ E. tremula
スナジカゼクサ E. trichodes 北アメリカ原産
ベニスズメガヤ E. unioloides(牛蝨草)
アンデスカゼクサ E. virescens
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イネ科 Poaceae(Gramineae;禾本 héběn 科)については、イネ科を見よ。 |
訓 |
和名カゼクサは、江戸時代に 漢土の知風草をこれに当てたことから。
(一説に、中国の知風草は廣東に産する蔓性植物で、蔓の節の数を以て風を占ったものという。)
なお、和名をフウチソウ(風知草)というものは、ウラハグサ(裏葉草) Hakonechloa macra。 |
説 |
本州・四国・九州・朝鮮・華北・華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南・ヒマラヤに分布。 |
誌 |
中国では、カゼクサ属 Eragrostis(畫眉草 huàméicăo 屬)の幾つかの植物の全草・花序を星星草(セイセイソウ,xīngxīngcăo)と呼び薬用にする。
スズメガヤ E. cilianensis(大畫眉草)
オオニワホコリ E. pilosa(畫眉草)
コスズメガヤ E. minor(E.poaeoides;小畫眉草)
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西行(1118-1190)『山家集』に、
あふことを しのばざりせば みちしばの
露よりさきに おきてこましや (後朝)
いづくにか ねぶり(眠り)ねぶりて たふれふ(伏)さんと
おもふかな(悲)しき みちしばのつゆ (無常の歌あまたよみける中に)
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